ニュース一覧

物忘れの種類を見分けよう

医師

迷った時は医師に相談

高齢化社会に伴い年々患者数が増加している認知症には、中核症状と呼ばれる代表的な症状があります。中でもアルツハイマー型認知症の場合、最も初期から見られると言われているのが記憶障害、即ち物忘れです。しかし物忘れの全てが認知症に結び付くわけではありません。両者を見分ける方法はいくつかあります。一つ目は、本人が物忘れをしているという自覚があるか否かです。認知症の場合の物忘れは、忘れてしまっているという自覚そのものがありません。二つ目のポイントは、出来事の一部を忘れているのか、出来事そのものを覚えていないのかです。たとえば買い物に出たこと自体を忘れてしまいもう一度買い物に行くというような場合には、認知症が疑われます。さらにもう一つ、判断力や認知機能の低下が伴うか否かというのも重要な判断材料となります。しかし三点目に関しては家族を始めとする周囲が見分けるのは困難な場合も多いので、認知症かどうか迷ったらまずは医師の診断を仰ぐのが懸命です。他の中核症状としては新しいことを覚えられない、段取りを立てられない、目の前にある物が何かわからないといったものが挙げられます。前述した中核症状は程度の差はあれ殆ど全ての認知症患者に起こるとされているのに対し、患者によって症状のあるなしが大きく分かれるのが周辺症状です。周辺症状は抑うつや無気力、幻覚といった心理的なものと、徘徊を始めとする行動障害とにわかれます。心理的なものは他の病気が原因で引き起こされている場合もあるので、物忘れと同様にこちらも認知症由来のものかどうかを判断することが大切です。